遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

マンリョウ(ヤブコウジ科) 第163章 2014年1月号

木々がすっかり葉を落とし、山野にマンリョウの赤い実が一際目立っています。センリョウは葉の上で実をつけるので鳥に食べられやすいですが、マンリョウは実が葉の下につくので、4月頃までしっかり残っています。
和名万両は、葉下でつく実の数が、葉上につくセンリョウの実の数より多く、センリョウに勝るということが由来です。正月に赤い実を多数つけ特に名前がめでたいので、江戸時代から正月の縁起物として知られています。東アジア原産の常緑小低木で、高さは70㌢ほどです。7月頃小さな白い花を咲かせます。葉は互生し深く強く波打つのが特徴です。実が黄色の「キミノマンリョウ」、白色の「シロミノマンリョウ」の園芸種もあります。カラタチバナは百両、ヤブコウジは十両とも言われ、庭の隅に植えてあります。
これらの赤い実は、野鳥たちが目ざとく見つけついばむので、種子は野鳥の糞に混じって運ばれ殖えるのです。マンリョウは古い枝葉をすべて落としながら上に伸びていきます。新しい年もこの木にあやかり、良い年になりますようにと、祈りながらマンリョウを玄関に生けました。

万両の人目に付きし野辺の淵

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