遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2023.08.01

ノカンゾウ(ツルボラン科・旧ユリ科) 第278章 2023年8月

野草園の湿った斜面に、今年もラッパ形のオレンジ色のノカンゾウが咲き出しました。すらっとした姿形の美しい一重のノカンゾウは、いつまでも観賞していたい花の一つです。

和名野萱草(のかんぞう)は、漢名の萱草をそのまま音読みし、野山に多く咲くことが命名の由来です。花はユリに似ていて高さは80㌢程で、花弁は6枚でオレンジ色の多年草です。花は一日花で、夕方しぼんで、次の蕾が膨らんで出番を待っています。茎には3個~5個の蕾をつけ、次々と咲かせます。ノカンゾウの花はユリに似て一重咲きですが、仲間のヤブカンゾウも同じ時期に咲く多年草で、花は少し太めで八重咲きです。両種とも春の芽立ちの葉は、いろいろな調理法で食べられます。春に数㌢に伸びた若芽を摘み取ります。さっとゆでて、おひたしや和え物、また、天ぷらも美味です。

成田ユネスコ協会で、気になる野に咲く花写真展の募集がありました。応募締切は7月18日でした。私は、約一ヶ月間毎日のように出歩いて、野に咲く花を写真に撮りました。ヤマユリ、ハンゲショウ、ワルナスビ、ヒメジョオン、ノカンゾウの5枚を出品しました。写真を通して野の花と楽しく遊びました。

 

野萱草オレンジ映えて野草園

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