遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

タンチョウソウ(ユキノシタ科) 第155章 2013年5月号

3月上旬、カタクリ塚にタンチョウソウの赤い蕾が出てきました。5月になっても、白いがく片と花弁が重なり合って咲いています。
和名丹頂草は、花を丹頂鶴の頭に、茎を首に、葉を羽根に見立てたのが由来です。岩場に生え、葉がヤツデに似ているため、別名イワヤツデともいわれます。原産地は朝鮮半島から中国東北部の、日陰の岩場に生える多年草です。長い花茎の頂上に白い5弁の花が密集し、花は上向きにつき、雄しべの花粉が赤く見えるのが特徴です。草丈30㌢ほどで、葉はヤツデのような形で深く切れ込んでいます。根の部分は横に伸び太い根茎が露出しています。株分けは根茎を切り分けます。根茎は硬いのでハサミを使い、芽を2つ程つけ、植え替えます。ずっと昔、駒井野の友達に分けてあげたタンチョウソウが何倍にも殖えて戻ってきました。彼女の花に対する心遣いと人柄にふれ、とっても嬉しかったです。
いつもながら、花はなるほどと感心させられる面白い名前がついています。イワヤツデよりタンチョウソウの方が花全体の姿がわかり、命名した人のセンスです。すきな草には好きな名を、自分でつけて楽しんでいま
す。

春の日にひときわ映える丹頂草

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