遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

エビスグサ(マメ科) 233章 2019年11月号

「ケツメイシの種だよ。蒔いてみてね」
去年の春、堀之内の友達から頂いた種を、春にプランターに蒔きました。良く育たなかったので、再度、苗を頂き畑にも植えました。
和名夷草(えびすぐさ)は、日本には江戸時代に中国から渡来し「外国の草」の意味です。原産地はアメリカで、熱帯アジアの各地でも広く栽培される1年草です。種子は生薬名を「決明子」(けつめいし)と呼び、日本薬局方で医薬品に認められ、主に民間薬として使われます。草丈1㍍程で葉は互生で長さ4㌢程、先の方ほど大きくもとの方は小さいです。夜、エビスグサの葉を観察すると閉じて、早朝は開いていました。花は黄色の5弁花で、結実すると弓なり状のさやの果実をつけます。長さ15㌢位のインゲンマメのようで褐色の種子がたくさん入っています。薬効は、便秘、滋養強壮、利尿、整腸等です。「ハブ茶」の原料でもあります。
11月11日は、成田市生涯大学院の園芸講座です。内容は夏から秋の薬草なので、このエビスグサもとり上げます。実ったさやを皆さんに分けてあげたいと思います。そして、来年は種を蒔き、花を咲かせ沢山の種をとって健康茶を楽しんでください。

晩秋に弓なりのさや決明子(けつめいし)

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