遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.19

コンロンアサガオ(ヒルガオ科) 第124章 2010年10月号

「おはよう。今日もきれいだね」早朝五時、朝露に濡れて咲く深い紫色のコンロンアサガオに魅了されています。朝もやの中で凜と咲く花は、小ぶりで神秘的なかれんさを漂わせています。
和名崑崙朝顔は、中国のコンロン山脈に咲くアサガオの原種が由来です。コンロン山地といえば、六千メートル以上の山々が連なる秘境です。花は早朝に咲き、午前中にしぼむ一日花です。「その花の美しさを安達さんにお分けしたく種子を用意しました」と、女の人の手紙と種を、農協の係の人が届けてくれました。めずらしくて難しそうなので、栽培上手な友人にも分けました。まず、小粒の種を水に浸し、日当たりと水はけの良い作業場脇に直まきにしました。小学一年生の朝顔の観察のように、双葉が出て支柱を立て花が咲くのを、今か今かと観察しました。
八月十三日、やっと一輪、濃紫色で、中の白が涼を呼ぶ花が咲きました。翌日から蕾が次々咲き出しました。花は漏斗状で五センチほど、つる先の蕾は三つに分かれ、葉はハート形です。花の咲き方や特徴、種子のでき方など、霜が降りるまで観察はつきません。

朝顔や数をかぞえて濃むらさき

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