お知らせInformation

お知らせ
2022.05.01

エビネ(ラン科) 第263章 2022年5月号

ミズバショウが終わりになる頃、木道沿いにエビネが並んでいます。この季節になるとエビネ好きな近所の91歳になるおじいさんが見学に来ます。エビネも喜んでいるようです。

和名海老根(えびね)は、地下茎の曲がって連なる数(じゅ)珠玉(ずだま)の形を海老の尾に見立てたのが命名の由来です。この曲がって連なる数珠玉は年に1個ずつ新生し、春から夏にかけて1本の花茎と葉を伸ばします。根茎(こんけい)は太くて節が多く横にはって、葉は2、3枚の長楕円形で縦の筋が目立ちます。紫褐色で中央が白または紅紫色の花が10個ほど開きます。花の直径は2~3㌢で、2週間ほど咲きます。高さ30~40㌢のラン科の多年草です。花の色は、株により所によって多彩なのが魅力です。鮮やかな黄色い花色が特徴のキエビネや、比較的丈夫で夏に咲くナツエビネ等もあります。

昔、エビネは山野や竹林、杉林の下に自生していました。環境省では準絶滅危惧種に指定されています。千葉県内の状況は、ほぼ全域に分布しますが、愛好家が多く野生のものは乱獲され、近年急激に減少してきました。千葉県レッドデータブック植物編によると、千葉県は一般保護生物に指定されています。

そっと咲く木道沿いにえびね蘭

エビネ