特産物紹介Agriculture

2021.10.25

落花生

千葉県を代表する作物の一つで、全国生産高の約7割を占めています。成田市でもかつては1000㌶以上の作付けがありましたが、集団的な野菜への作付転換などにより漸減し、現在はピーク時の5分の1以下になっています。
昭和50年くらいまでは「千葉半立」が約9割を占めていましたが、、現在では約6割になり「ナカテユタカ」が約3割を占め、その他にも茹で豆用として「郷の香」が育成され栽培が始まっています。また、新品種のQナッツの栽培も一部で行われています。
酒々井町においても、自然薯と並んで、冬季の特産品になっています。

晩秋の北総台地の畑に、三角形の屋根を付けた円筒形の枯草の塊を見かけます。お化けきのこがにょきにょく映えてきたような景色。落花生の『ぼっち』です。成田市でも以前は夏から冬に向かう一つの景観でしたが、その数も非常に少なくなり、発見すると懐かしい気持ちにさせてくれます。
収穫後のラッカセイを積上げ、雨除けのわらをかぶせたぼっちは、落花生を自然乾燥させる先人の知恵。土からの湿気を防ぐため、稲わらなどを下に敷き、落花生の実が上になる様に倒立させていきます。直径1メートル程度に丸く並べて荒縄で強く結束。その上から実を内側に放射状に丸く、約1.8㍍の高さまで積み上げます。中央部の空洞にもラッカセイを入れ、雨を防ぎ通風を図るため頂部には稲わらがかぶせられます。現在ではビニールシートなどが代替品として使用されることが多いようです。

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